塾長のご挨拶

 昨今の、目覚ましいインターネットの普及により、いつでも、どこでも、より早く、より安く情報のやりとりが可能になってきました。
 インターネットの一つの利点は、テレビのように一方的かつ一時的ではなく、繰り返し何度でも見られる映像によって、難しいと思われてきた木工等の技術の習得が、たやすくなってきました。
 みちのく木工塾では、各項目の重要ポイントを、塾長の的確で分かりやすい説明で、皆様にご理解して頂けるものと、考えております。
 家具や小物作りにおいて、真っすぐ真っ平らで、そしてきちんと直角のでている材料を揃えられれば、その物作りの半分は、できたものと同然です。
 それほど、職人用語で言う「板ごしらえ」は、物作りにおいて重要な部分です。だから、これがうまく出来ないと、物作りのつまずきや、諦めの原因となってしまいます。
 みちのく木工塾では、この意外と面倒な「板ごしらえ」が終わった材料から、作業がスタートできるシステムになっております。

 インターネットを初めとするマルチメディアの急速な普及は、好むと好まざるに拘わらず、私たちの身の廻りに浸透してきました。ややもすると、アナログ的な実体世界から仮想現実に身を委ね、自らの筋肉と汗で事(こと)に当たる機会が、少なくなってきました。デジタルの世界では、臭いや味や寒暖の差は伝わってきません。人間の感情の根源でもある五感が、退化してしまうのではないかと、危惧しております。
 人の手は、100分の1ミリの違いを見分ける能力があります。大正、昭和、平成と時代は変わり、物作りの主役が、人の手から機械へと移行しても、人の手の持つ多種多様な機能を越える機械は、まだ先のようです。大工道具も、この手の延長だと言われています。
 形のないものから、形の有るものを作り出すときの、生みの辛さや苦しみは、それが上手く出来たとき、無上の喜びとなって、帰ってきます。失敗を恐れず、否、失敗の数が多ければ多い程、知識も技術も増すものです。失敗の数は、その人の財産と正比例です。自らの手を動かし、私と一緒に木工を楽しんでみませんか。

 みちのく木工塾が、木工ファンの方や、日曜大工のお父さんの一助になれば幸いです。
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